2023年12月13日

プラチナにサーモンカラーダイヤルを組み合わせた新しいタイムピース。

ヴァシュロン・コンスタンタンより、サーモンカラーのダイヤルにプラチナケースというクラシカルなデザインから着想を得た特別仕様の新しいデザインを採用した「トラディショナル・パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ」が登場します。パーペチュアルカレンダーを併せ持つ最も名高いクロノグラフ・ムーブメントのひとつに数えられる自社製手巻きキャリバー1142 QPを搭載する「トラディショナル・パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ」は、数量限定でヴァシュロン・コンスタンタンのブティックのみで販売されます。

VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン) 2022新作 プラチナにサーモンカラーダイヤルを組み合わせた新しいタイムピース。ヴァシュロン・コンスタンタン「トラディショナル・パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ」
 ヴァシュロン・コンスタンタンは、プラチナケースにサーモンカラーダイヤルを組み合わせた新しいタイムピースを発表します。クラシックな雰囲気を組み合わせたこのモデルは毎年限定生産され、ヴァシュロン・コンスタンタンのブティックのみで販売されます。この新しいフェイスの「トラディショナル・パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ」は、自社製キャリバー1142 QPを搭載しています。このムーブメントは複雑機構のパーペチュアルカレンダーを備え、高級時計製造の最も伝統的な手法で作られた、名声を博すクロノグラフ・ムーブメントです。

 ヴァシュロン・コンスタンタンは、プラチナで作られた特別仕様の限定モデル「コレクション・エクセレンス・プラチナ」を2006年から発表してきました。今年、特別仕様というこのコンセプトに基づいて、プラチナケースにサーモンカラーのダイヤルを組み合わせた新たなタイムピースを発表しました。この組み合わせは、カラーダイヤルがエレガンスの象徴とされたクラシカルな時計製造の偉大な時代を彷彿させるものです。時計に特有の美の構造を形作る、ディテールに配慮した技術とデザインを追求するヴァシュロン・コンスタンタンは、このプラチナのコレクションでも同様のエレガンスを引き続き追求しています。プラチナとサーモンカラーの調和のとれた色の組み合わせは、メゾンの伝統の一部であり、いくつかの歴史的なモデルで完璧に体現されています。今回はこの組み合わせがヴァシュロン・コンスタンタンのブティックのみで販売される2022年限定モデルのために用意されました。


完璧な視認性

 今回発表する「トラディショナル・パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ」は、グランドコンプリケーションの分野におけるマニュファクチュールの技術力を象徴するモデルです。その名を示すように、この時計はドーフィン型針やレイルウェイ型ミニッツトラック、段差をつけたケースや縦溝模様を刻むケースバックといった伝統的なデザインコードが体現されています。ヴァシュロン・コンスタンタンの時計に不可欠な機能である視認性は、このモデルでもクロノグラフとパーペチュアルカレンダーの配置に注意が払われています。時刻表示にはホワイトゴールド製の針とインデックスが用いられ、クロノグラフと日付機能のほうはブルースティールの針によって示されます。クロノグラフの30分積算計とスモールセコンドは、完全なバランスで左右対称に配置されています。プラチナのディスクをあしらったムーンフェイズ表示は6時位置に配され、これにポインターデイト式の日付表示が一体化されています。曜日と月、閏年周期はダイヤル上部に設けたそれぞれの窓で読み取れます。さらにこのモデルの技術的な特徴は、外周に配されたタキメータースケールによって強調され、クロノグラフ針が指すスケールの位置で距離1000mを移動した平均時速が計測することができます。

VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン) 2022新作 プラチナにサーモンカラーダイヤルを組み合わせた新しいタイムピース。ヴァシュロン・コンスタンタン「トラディショナル・パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ」
細部への気配り

 メゾンの洗練された美の哲学に基づき、各モデルの全体的な美しさを際立たせるため、時計を構成する一つひとつの部品に入念に気を遣い、ダイヤルの美しさにも細心の注意が払われています。オパーリンのサーモンカラーに彩られたスモールセコンドとクロノグラフの30分積算計は、サークル状のサテンブラシ仕上げのリングに縁取られ、それぞれの中央部にはスネイル仕上げが施されています。同様のスネイル仕上げは、日付の数字を配したリングにも用いられています。微笑みと憂鬱な顔をした月が描かれたプラチナのムーンフェイズ・ディスクにも19世紀の置時計に発揮された遊び心が再現されています。立体的に盛り上がった2つの月のモチーフにはポリッシュ仕上げが施され、艶消しの背景に散りばめられた星が月を囲んでいます。12時のインデックスの真下には、ファセットを刻む立体的造形のマルタ十字が用いられ、この新しい仕様ならではの特別な点を強調するうえで、重要な役割を果たしています。18Kピンクゴールドで作られたこのマルタ十字の特徴は、4本のアームに刻まれたファセットにあります。それぞれの片面がサンドブラスト仕上げ、別の片面がポリッシュ仕上げになっており、ヴァシュロン・コンスタンタンの象徴であるマルタ十字が新たな表情で表現されています。


名声を博すキャリバー

 この時計を機能させるために、ケースには手巻きキャリバー1142 QPが搭載されています。パーペチュアルカレンダーを備えたこのクロノグラフ・ムーブメントは、コレクターの間で最も高く評価される歴史的なキャリバーのひとつに数えられます。1940年代に作られたこのムーブメントは、その洗練された美しい構造や信頼性、コラムホイールで高められた正確さが際立っています。324個の部品から成るこのパーペチュアルカレンダーのこのムーブメントは、振動数が毎時2万1600回(3Hz)に調整され、48時間のパワーリザーブが備わり、数十年に渡りジュネーブ・シールの基準に満たすように改良されてきました。

 サファイアクリスタルのケースバックから眺めることができるムーブメントは、地板のペルラージュ模様やブリッジのコート・ド・ジュネーブ模様、手作業による部品の面取りや側面のストレートグレイン仕上げなど、今年のテーマを見事に表現しています。クロノグラフとパーペチュアルカレンダーという時計の最も名高い2つの複雑機構を併せ持つこの時計には、アリゲーターレザーストラップとフォールディングクラスプで固定され、時計の世界では最も魅力的な複雑機構の組み合わせながらも、日常づかいに最適なモデルに仕上げられています。

THE ANATOMY OF BEAUTY(美の構造)

「トラディショナル・パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ」は、ヴァシュロン・コンスタンタンの今年のテーマである"The Anatomy of Beauty" (美の構造)に相応する時計であり、細部まで気配りを徹底するメゾンの姿勢を称えています。この並外れた労苦が求められる細部へのこだわりは、デザイナーの美的選択や好み、そして職人による入念な仕上げ作業によって表現されています。ヴァシュロン・コンスタンタンの時計のあらゆる部品は、たとえムーブメントの組み立てが終わると見えなくなる部品であっても、細やかな配慮が行き渡っています。鋭い目の持ち主は、ダイヤルに施された繊細なギヨシェ彫りの模様や宝石、ミニッツトラックにセッティングされた宝石を見逃さないでしょう。またブレスレットのリンクには、メゾンを象徴するマルタ十字が象られていることも見抜くでしょう。トゥールビヨン・キャリッジで秒表示に用いられる小さな青焼きのスクリューやミニット・リピーターのハンマーのミラーポリッシュ仕上げにも気付くはずです。今年発表された「レ・キャビノティエ・ミニット・リピーター・トゥールビヨン -フライング・ダッチマン(さまよえるオランダ人)-」に用いられたプレートの面取りやブリッジの丸み仕上げに見られる職人の繊細なタッチを称賛し、稲妻に切り裂かれた荒海に翻弄される船を描いたミニチュア・エナメルの絵画を賛美するでしょう。ヴァシュロン・コンスタンタンでは、何ひとつとして成り行きに任せず細部への気配りこそが美の構造を繊細に形作っているのです。
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Posted by mauricoalvanqs at 12:19│Comments(0)
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